『この世界の片隅に』についての所感・再会する命たち

「あいつは人さらい わしらはさらわれた人達じゃ」

 

「その通り ほいでキミ達はわが家の晩ごはんとなるのだ」

 

 

 冒頭に現れる、後にすずと周作を導くこととなる、人さらいの化物。

 

違和感があった。徹底的に等身大で、リアリスティックに描かれたこの映画に、現実には存在しない化物が現れたことが。

 

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『HUNTERXHUNTER』についての所感3・神話に回帰するための、王の骸の為す乱反射

KAI-YOUさんのとこで、ハンターハンターについてまた書かせていただきました。ありがたやありがたや…。

 

kai-you.net

 

以下、この記事に関するおまけの話。というか、伝わる気がしないことを好きなように書きます。

 

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『セッション』についての所感・憎しみで結ばれた者にしか生み出せないもの、ネクスト・チャーリーへの贈り物

「グッジョブという言葉が、ネクスト・チャーリーを殺す」

 

主人公ニールは、チャーリー・パーカーを20世紀最も偉大な音楽家だ、と称した。

 

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 彼はチャーリーのようになりたかった。音楽史に名を刻むような、偉大な音楽家に。

 

 

もう1人の主人公、フレッチャー。

 

彼は、次なるチャーリーを育てたかった。自分の音楽の全てを叩き込んでもめげない、器を求めていた。

 

 

出会いだけが物語を生む。セッションは、音楽の神に触れる物語だ。

 

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『HUNTERXHUNTER』についての所感2・函の中の遊戯

KAI-YOUさんから執筆依頼を受けて、ハンターハンターにおける自由について書かせていただきました。

 

kai-you.net

 

僕の文章に需要なんてあるんか…? という思いが未だに拭えませんが、なんせ頑張って書いたのでよかったら見てみて下さい。

 

晴れてのライター()デビューですよ(笑)(笑)(笑)