『HUNTERXHUNTER』No.361◆辞退・感想「無関係な人」

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試しに感想を箇条書きで書いてみました。半分メモ帳なのであとで消すかもしれないし、毎週書くかもしれません。

 

  

 

「ジョイント型で他人のオーラが必要だったが」

「それも仲間と共に戦えばわかる」

 

ハンター協会、王族たち、ビヨンド一派、旅団……今回のカキン編では、とにかくキャラを詰め込んでみる、と冨樫先生は語っています(ジャンプ流だったかな?)。

戦力を分担したハンター達といい、ゴレム・クロロ・クラピカ達の念能力といい、今回のテーマの1つにチームプレイというものがあると思います。

前哨戦、ヒソカvsクロロがあのタイミングで挟まれたのには色んな意味合いが含まれてるけど、「念能力のコンボは、決まれば即詰みである」という第一テーゼ、三段論法における「要請」でもあったわけですね。

 

 

 

「奪う人差し指の鎖」

 

喋るイルカだ!喋るイルカと言えば!!!

 

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最果てのイマだ!!!!!!!フラン可愛い!!!!

 

……というのは冗談ですが、まぁ古典でいうとロベール・メルルの『イルカの日』とかアーサー・C・クラークの『イルカの島』らへんでしょうね。

 

イルカの日 - Wikipedia

 

あらすじがネタバレになってて申し訳ないですが、『イルカの日』で企てられたイルカの使い道のように、クラピカはイルカを使って……あとは一応伏せときましょう。

 

さて現実的な想像をするとして、真っ先に思いついたのは「クロロ」と似た能力だということですね。

この2人の能力の今後の展開への関わり方は大きく2つ。「お互いに味方と能力を借り合って目的を果たす」か「目的を果たすために特定の誰かの能力を奪う必要がある」じゃないかなぁと推察します。または、前者をしつつ、後者の場面が出てくる。

可能性が無限大すぎてあんまり考察しようがないですね。今後の伏線と思いましょう。

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(表紙なんでイルカなんだろうとは思ってたんですが、まんま能力だったとは…)

 

 

 

 

「なぜかしら…………何もしてないのに今日は疲れたわ……」

 

念獣、すくすく育ってますね…。

にしても、「凝」でも見えないのはその念獣固有の能力なんだろうけど、無意識で「条件づけ」までされるんですね…。

「おヒマ?」というキーワードは「ボマー捕まえた」みたいなもんなんだろうけど、無意識で赤ん坊のワブル王子を狙ったのはどう読むべきなんでしょう?

蠱毒の混沌さ=子供のマラヤームの精神状態と考えたら、モモゼ王子は本当にヒマなのかもしれません。常に編み物してるみたいだし。

 

 

 

「僕は継承戦を辞退するよ」

 

KAI-YOUさんに寄稿した記事を参考してほしいのですが、ハルケンブルグ王子はそのまんま王族の中の「ユダ」「タカ」「悪魔」ポジションですね。

 

kai-you.net

 

その念獣の姿も、タカのような爪に、サイクロプスのような単眼に、ヤギ(悪魔)の角にと、めっちゃ強そうで固い意思を感じますが、それが象徴するところは全て「排除されるアウトロー」なんですよね…。

ただ基本的にハンターハンターという物語は、こういう存在が予定調和を大いに崩すので、いきなり次回死んでる、みたいなことはないと思うんですが…。

 

 

とまぁ、かるーく書いてみました。せっかく書いたので投稿しますが、想像以上に内容が薄くなっちゃったので次回はないかな…わかんないけど。

 

 

 

※6/28追記

 

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このページ、赤ん坊が一コマ写ってたの、すっごく引っかかってたんですよね。

 

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でこっからは話半分に読んでほしいんですが、まだ自我も芽生えてないのに王位継承戦に巻き込まれているワブル王子と、突然襲われてほぼ絶滅したクルタ族とを、重ねちゃってる気がするんですよね。

言い換えると、赤ん坊を守り抜くことが、そのままクルタ族存続の可能性、イフストーリーになる。クラピカにとってね。

 

ということで、ワブル王子と、ホイコーロもしくは旅団とを、天秤にかける展開になるんじゃないかなーという予想です。

 

で、そういう2択にしょっちゅう迫られるのがハンターハンターという作品ですが、ゴンの例と見比べてみると面白いかもしれません。

 

 

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仲間思いの奴(この場合ピトー)に対面したとき、ゴンは完全にフリーズしちゃったんですね。

そこで「ズルい」という感想が出てくるのが、冨樫先生の神がかった心情描写でありハンターハンターで最も好きなシーンなんですがまぁそこは置いといて、この後ゴンはどういう行動を取ったかですよ。

 

 

トーを殺すために全てを捨てて成長した。

トーを殺して自分も死ぬ。

 

これ、自殺ですよね。

 

 

トーを殺すためには自分が死ぬ覚悟で成長しなければならなかった。こういう説明は簡単です。

けど、なんか、あの時のゴンは、自分も死ぬことで「仲間想いの奴」を殺したことを許されようとしていた気がするんですよね。

根拠はあります。ゴンが以前クロロに「どうして自分と無関係な人を殺せるのか」問うていたことです。ゴンさん化は、けじめだったんです。

 

あとね、ピトーに最期の一撃をかます前にキルアに向けた笑顔は、「今までありがとう、さよなら」にしか見えないんですもの…。

 

 

 

……話を戻します。

ヨークシン編のクラピカは、結局「使命より仲間を」取りました。

 

次なる成長の時です。「無関係な人の命と使命と」どっちを取るのかですよ。

 

 

 

 

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……………。

 

 

来週を待ちましょうか。