音楽についての備忘録②

去年聴いてとても感銘を受けた曲たち。去年発表された曲というわけではない。

当ブログ的に言うなら、第二のブループリント。

 

groll.hatenablog.com

 

 


Good Game - "Cheating the NASA Space Physical"

僕が無数の決まりごとを遵守しながら自由に振る舞う音楽が好きだという典型例、Good Game。具体的にいうと無秩序のようで完璧に計算されたアンサンブルと分散和音と変拍子と、ミニマル・ミュージックの真逆をいくようなクラシック的なワンフレーズ毎の尊さが好きだ。

 


アズゴア戦BGM10分耐久

逆にアンダーテール楽曲の好きなところは、ほとんどが一つの主題の変奏曲、ヴァリエーションに支配されているところだ。中でもなぜ自分がアズゴア戦が好きかというと、僕が“置く”4分音符(もしくは8分音符+8分休符)で構成されるメロディが異常に好きだからである。ちなみに動画の前奏は正確には違う曲。

 


Mikhael Paskalev - I Spy (Official Video)

この曲に自分がなぜハマったのか正直よくわからないのだが、そういう曲こそ危険だと思う。強いて言うならカントリー系というよりメロコアっぽい系譜としてハマったところはある。余談だがPVがめちゃめちゃ可愛くて「どんくさそうなイケてないおっさんフェチ」の自分としては超好印象である。

 


Anna Meredith - Nautilus

雑にいうなら、現音な感じが好き。コテコテな金管編成にシンセとか足しちゃう曲はぶっちゃげよくあるのは分かるのだが、ポップスっぽさがない徹底っぷりがとても好印象。変な表現になってしまうが、「楽曲」と「音楽」の中間あたりにある感じというか…(?)

 


Andromeda Mega Express Orchestra - In Light of Turmoil (Berlin, 2014)

現音といえば、このオケもめちゃめちゃ良かった。生演奏うますぎワロタ〜みたいな感動はもちろん、編成が面白いし、何よりも自分は「楽器を愛している人の作った曲」というものが大好きで、この曲からはそれがひしひしと伝わってくる。個性を活かすと言ってもいいし、クソどデカいことを言うと西洋音楽史は「その編成で出せる音楽の正解を探した歴史」とも言える、と自分は考える(予防線)。

 


Invalids - A Rather Mediocre Genius

舵を切り直します。Invalidsは最初に上げたGood Game的なところが好きなのだが、もうちょっと伴奏がカッチリしててキャッチーなバンドという印象。

ここまで読んで(聴いて)くれた方にはそろそろバレてると思うのだが、要するに僕はアンサンブル感のある音楽が好きなんだと思う。

 


01.カイネ/救済

去年はずっっっとゲームをしていたので必然的にゲーム音楽が多くなる。ただこの曲に関してはコメントすることが正直全くない。ズルくて強い曲。

 


Splatoon2  新曲 「ナスティ・マジェスティ」 Nasty Majesty  (ニコニコ超会議2018)

2018年ベストチューンを選べと言われたら、自分はこれを上げると思う。ナスティ・マジェスティのライブアレンジ。CDに曲として入ってるほうは曲自体の構成が正直微妙というかあくまで「ゲームの中の音楽」なのだが、このライブアレンジは音楽として超完璧だと思う。具体的にいうと、使われてるメインのフレーズがほぼ2つくらいで、この2つという縛りとこの曲調の中で出来る音楽的なこと全部やったったで感がある。一部のファンに怒られそうだが、初めて「キラークイーン」を聴いてしまったときと同じ感動があったのだ。

 


[Sdorica Soundtrack] Fighting Music

ソシャゲはそこまでやってないし詳しくないのだが、スドリカで使われた音楽は総じて楽曲のレベルが高かった。というか音楽を聴いてアプリを落とすほどだった。メインテーマのオケ曲も現代のオーケストラ曲〜という感じで格好いいのだが、このバトル曲がやはりシンプルに強い。

 

 


Tshetsha Boys - Nwa Pfundla

南アフリカの、やたら激しいダンスのための音楽、らしい。爆発的に人気のある方の曲らしいのだが、詳細を忘れてしまってこういうジャンルに明るい方がいらっしゃったら教えてほしい所存。

 


Balmorhea - Settler

この曲は、全てが自分のどストライクで本当に素晴らしい。生音ならではのダイナミクスに、音と音が絡み合って上昇して、そのまま違う世界に行ってしまえそうな浮遊感と、かと思えばまるで地上に踏み止まるために挟まれたかのような突然の休符だったり、そして最後の展開が希望に満ち溢れていて本当に大好きだ。美しさと、祝福の音楽。

 

おしまい。