映画

『ラ・ラ・ランド』についての所感・夢の始まりと終わり

(攻殻機動隊2巻より) 「自分が最も欲しいものは何かわかっていない奴は、欲しいものを手にいれることが絶対にできない」 これは村上龍著「コインロッカーベイビーズ」からの引用である。 最も欲しいものを手に入れること、やりたいことを実現すること。自覚…

『この世界の片隅に』についての所感・再会する命たち

「あいつは人さらい わしらはさらわれた人達じゃ」 「その通り ほいでキミ達はわが家の晩ごはんとなるのだ」 冒頭に現れる、後にすずと周作を導くこととなる、人さらいの化物。 違和感があった。徹底的に等身大で、リアリスティックに描かれたこの映画に、現…

『シン・ゴジラ』についての所感・かわいそうなゴジラ、小さきその悲鳴

「そのまま世界をぶっ壊してくれたらよかったのに」 一緒に観に行った友人はそう言った。

『セッション』についての所感・憎しみで結ばれた者にしか生み出せないもの、ネクスト・チャーリーへの贈り物

「グッジョブという言葉が、ネクスト・チャーリーを殺す」 主人公ニールは、チャーリー・パーカーを20世紀最も偉大な音楽家だ、と称した。 www.youtube.com 彼はチャーリーのようになりたかった。音楽史に名を刻むような、偉大な音楽家に。 もう1人の主人公…

『インターステラー』についての所感・星間の距離と愛の距離

クリストファー・ノーランの映画「インターステラー」が死ぬほど面白かったので、色々とまとめます。自分のためなので、申し訳ありませんが好きなように書きます。 ※引用多いです ※ネタバレありです