2016-01-01から1年間の記事一覧

『この世界の片隅に』についての所感・再会する命たち

「あいつは人さらい わしらはさらわれた人達じゃ」 「その通り ほいでキミ達はわが家の晩ごはんとなるのだ」 冒頭に現れる、後にすずと周作を導くこととなる、人さらいの化物。 違和感があった。徹底的に等身大で、リアリスティックに描かれたこの映画に、現…

『HUNTERXHUNTER』についての所感3・神話に回帰するための、王の骸の為す乱反射

KAI-YOUさんのとこで、ハンターハンターについてまた書かせていただきました。ありがたやありがたや…。 kai-you.net 以下、この記事に関するおまけの話。というか、伝わる気がしないことを好きなように書きます。

『シン・ゴジラ』についての所感・かわいそうなゴジラ、小さきその悲鳴

「そのまま世界をぶっ壊してくれたらよかったのに」 一緒に観に行った友人はそう言った。

『セッション』についての所感・憎しみで結ばれた者にしか生み出せないもの、ネクスト・チャーリーへの贈り物

「グッジョブという言葉が、ネクスト・チャーリーを殺す」 主人公ニールは、チャーリー・パーカーを20世紀最も偉大な音楽家だ、と称した。 www.youtube.com 彼はチャーリーのようになりたかった。音楽史に名を刻むような、偉大な音楽家に。 もう1人の主人公…

『HUNTERXHUNTER』についての所感2・函の中の遊戯

KAI-YOUさんから執筆依頼を受けて、ハンターハンターにおける自由について書かせていただきました。 kai-you.net 僕の文章に需要なんてあるんか…? という思いが未だに拭えませんが、なんせ頑張って書いたのでよかったら見てみて下さい。 晴れてのライター()…

スプラトゥーンをモチーフに曲作りました

大大大好きなゲーム、スプラトゥーンをモチーフに曲を作りました。よろしければ聴いて下さい。 編成的には、一応本家っぽい楽器を使用していますが、途中からはあんまり気にせず作ることにしました。 ギター打ち込みでは無理ゲーすぎる、というのがこれから…

雑感3・大人になるぐらいなら

社会不適応者は死ぬしかないんじゃないだろうかと思う時がある。今日がその日だった。

雑感2・くすんだスプーンをまず認めるということ

岡田斗司夫は「自分が楽しむことに資格が必要だと思っていないこと」をリア充の定義としました。 前提として、言ってる意味が分からない人は全員リア充でしょう。 あえて説明すると、例えば職場で飲み会があったとき、学校でクラスの団欒を見たとき、SNS上で…

『アンダーカレント』についての所感・原罪の河の合流点の、水面に浮かぶ膿

「あたしが死ねばよかった」 キリスト教によると、人間は罪を背負って生まれてきたようだ。その罰として労働が課せられただとか。 それらはもちろん嘘であるが、人々を支配することにおいて、人間の「罪と罰」という機能は便利だったことだろう。 何か失敗し…